CTAとは?思わずクリックしたくなる事例17選&作成時のポイント ⚠️

CTAという言葉、耳にしたことはあるけど、実際にはどんなものかよくわからない… そんな人も多いのではないでしょうか? 実は、このCTAは、私たちが普段何気なく見ているWebサイトや広告の中に、頻繁に登場しているんです。

例えば、ウェブサイトで「今すぐダウンロード!」や「無料でお試し」といったボタンを見たことはありませんか? これこそが、まさにCTAの代表的な例なんです。

今日は、私が長年マーケティングの現場で培ってきた経験を踏まえ、CTAの重要性や効果的な設定方法について詳しく解説していきます。

CTAとは?




CTAとは、「Call To Action」の略で、日本語では「行動喚起」と訳されます。 簡単に言うと、ユーザーに特定の行動を促すためのメッセージやボタンのことです。

Webサイトや広告を見たユーザーに、次のステップへと進むように促す役割を担っています。 例えば、商品を購入したり、資料をダウンロードしたり、問い合わせを送信したりといった行動を促すために使われます。

CTAの目的

CTAの目的は、ユーザーに何らかのアクションを起こさせることです。

そのアクションは、ウェブサイトや広告によって異なりますが、一般的には以下の様なものが挙げられます。

  • 商品やサービスの購入
  • 資料のダウンロード
  • 無料トライアルの登録
  • 問い合わせの送信
  • イベントへの参加
  • メルマガ登録

CTAの効果

CTAを設置することで、次のような効果が期待できます。

  • リードの創出
  • コンバージョン率の向上
  • 顧客エンゲージメントの強化
  • 売上増加

CTAの設置ポイント

CTAを効果的に設置するには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。 以下に、私が長年の経験から得た重要ポイントを6つ紹介します。

1. ユーザーの視線と行動を理解する

人間の視線は、自然と「Z・F・N」のような形で移動する傾向があります。 これは、グーテンベルク・ダイアグラムと呼ばれる心理的な法則です。

ウェブサイトのレイアウトを設計する際は、この法則を意識することが重要です。 ユーザーの視線が集まりやすい場所に、CTAを配置することで、クリック率の向上に繋がります。

視線が集まりやすい場所

  • 画面の左上
  • 画面の右下

視線が集まりにくい場所

  • 画面の右上
  • 画面の左下

これらの法則を理解した上で、CTAを配置しましょう。

2. CTAの設置場所を戦略的に考える

ユーザーの行動パターンに合わせて、CTAを設置する場所を戦略的に検討することが重要です。

例えば、ページ冒頭にあるCTAに興味を引かれるユーザーもいれば、記事を読み終えてからCTAに関心を示すユーザーもいるでしょう。

CTAを設置できる場所

  • ページ冒頭
  • 記事の中間
  • 記事の最後
  • サイドバー
  • フッター

ユーザーの行動パターンを分析し、適切な場所にCTAを設置しましょう。

3. わかりやすく、魅力的なコピーを作成する

CTAのコピーは、ユーザーにクリックを促すための重要な要素です。

効果的なCTAコピーを作成するためのポイント

  • 簡潔でわかりやすい言葉を使う
  • ユーザーのメリットを明確に示す
  • 行動を促す言葉を使う
  • 緊急性を感じさせる言葉を使う
  • 数字や統計データを使う

例えば、「今すぐダウンロード!」よりも、「無料で資料をダウンロードして、売上アップを実現しましょう!」の方が、ユーザーの興味関心を惹きつけます。

4. 目を引くデザインにする

CTAのデザインも、クリック率に大きく影響します。

デザインのポイント

  • 周囲のコンテンツとのコントラストをつける
  • 視覚的に目立つ色や形を使用する
  • ボタンのサイズを大きくする
  • ボタンに影をつける
  • ボタンにアニメーション効果をつける

周囲のコンテンツと比べて、CTAが視覚的に目立つように設計しましょう。

5. CTAの種類を絞り込む

1つのページに、複数の種類のCTAを設置すると、ユーザーが迷ってしまい、かえってクリック率が低下する可能性があります。

CTAの種類

  • 資料請求
  • 無料トライアル
  • お問い合わせ
  • 購入
  • イベント参加

ページごとにCTAの種類を絞り込み、ユーザーが迷わずにクリックできるよう設計しましょう。

6. 定期的に分析と改善を繰り返す

CTAを設置したら、その効果を定期的に分析し、改善を繰り返すことが重要です。

分析方法

  • クリック率
  • コンバージョン率
  • ユーザーの行動ログ
  • ヒートマップ

A/Bテストなどを行い、改善を繰り返すことで、より効果的なCTAにすることができます。

CTAの事例紹介

ここからは、実際に効果的なCTAの事例を17個ご紹介します。

これらの事例を通して、CTAのデザインやコピーの書き方、そして設置場所の重要性を理解していただけたら幸いです。

1. インパクトのあるキャッチコピーでユーザーの心を掴む

事例:PROGRIT

PROGRITは、ビジネスパーソン向けの英語コーチングサービスです。

同サービスのランディングページには、「あなたの英語学習を劇的に変える60分」という、インパクトのあるキャッチコピーが記載されています。

また、「30秒」「0円」といった具体的な数字を入れることで、カウンセリングを予約する心理的なハードルを下げる効果も期待できます。

2. サービスのメリットを明確に示す

事例:Akismet

Akismetはスパム対策用のサービスを提供しており、自社の強みをコピーにて確実に伝えています。

Akismetを利用することでスパムを防げる点を、「Let Akismet handle it.

You’ll be protected within minutes(Akismetにお任せください。すぐに防御を開始します)」というコピーで強調しています。 直下に設置されているCTAボタンには、「Get started(始めましょう)」というメッセージが用いられており、スムーズなアクセスを促しているのがポイントです。

このコピーを見たユーザーは、ボタンをクリックすればコメントスパムの心配からすぐに解放されると感じるでしょう。

3. 視覚的な効果でクリックを誘導する

事例:書籍の試し読み

こちらの例では、「Look inside(日本語サイトでは「試し読み」)」というコピーで、画像に対するクリックを力強く促しています。

コピーと矢印の組み合わせや、コントラストカラーの配色が絶妙で、おのずとユーザーの認知率が高まります。 クリックすると、ページをめくりながら本の一部を閲覧できます。

4. 無料という魅力を前面に出す

事例:Eventbrite

Eventbriteはオンラインチケットサービスで、ユーザーが企画したイベントのチケットを販売しているのが大きな特徴です。 ユーザーに企画を促し、SNSでの宣伝を企業側でサポートする仕組みになっています。

「Create an Event(イベントを企画しよう)」というコピーの隣に「It’s free(無料)」というCTAを配置し、動機付けを行っているのがポイントです。「無料なら使わないともったいない」と思わせる説得力があります。

5. 簡潔なコピーで意図を伝える

事例:Retail Doctor

Retail Doctor(小売り博士)を名乗るコンサルタントであり、スピーカーでもあるBoB Phibbs氏のWebサイトです。

このCTAの「See How Bob Can Optimize Your Business(Bobによるビジネス最適化の方法をご覧ください)」というコピーには、訪問者がその上の3項目を読み飛ばしたとしても、コピーから意図を伝える狙いがあります。 具体的で、ユーザーのアクションを重視した効果的なコピーだといえるでしょう。

6. 無料トライアルの期間を明示する

事例:Codebase

Codebaseは、チームでソフト開発を行うためのコードホスティングプラットフォームを提供する企業です。

CTAの上に表示された「15 day free trial(15日間無料トライアル)」というテキストで、サービスが無料で試せる点と、その期間が具体的に示されており、ユーザーは一目でクリック後の効果を把握できます。

CTAボタンとともに、クリックすることによるリターンを明示しているのも特徴的です。

7. ケーススタディで信頼性を高める

事例:Get Satisfaction

Get Satisfactionは、テクニカルサポートを受けるユーザーによるオンラインコミュニティです。 ユーザーの質問に別のユーザーが回答したり、アドバイスしたりと、技術的で難解な疑問や悩みを解消できるメリットがあります。

このCTAのコピーでは、「Read the Case Study(ケーススタディを読む)」と具体的な内容が記載されているのが特徴です。 ユーザーはその周りのテキストを読まなくても、クリックすることで得られる効果を容易に把握できます。

8. 多様な選択肢を提供する

事例:GoToWebinar

GoToWebinarは、企業のウェビナー導入をサポートしています。

同社のトップページでは、2種類のCTAボタンの下にテキストリンクを表示し、無料トライアルまたはオンライン購入のいずれかを選択できることを、訪問者にわかりやすく伝えています。 また、セールス担当者と話すという3番目のオプションも示されています。

この例から学ぶべきことは、CTAのサイズが小さく、ボタンのテキストではわかりづらい場合の対処法です。 ボタンのテキストでは十分に伝えられなくても、コピーを利用して明確に遷移先の内容を示すことで、訪問者により効果的にクリックを促すことができます。

9. 登録を促す明確なコピー

事例:Brightcove

Brightcoveは動画配信プラットフォームです。

CTAの上部に無料のウェビナーとイベントの訴求文が掲載されており、ユーザーが登録する必要があることを明確に説明しています。 そして、「Sign up today(今日、登録しよう)」とわかりやすいコピーで、スムーズなアクセスを促しているのがポイントです。

10. 具体的な特典を提示する

事例:iPhoneアプリ用テンプレート

iPhoneアプリ用のテンプレートを販売するCTAです。

チェックボタンとともに、ユーザーが入手できるものをコピーで明確に示しています。 さらに、ボタンをクリックすることで、Webテンプレートへの「unlimited access(無制限アクセス)」が可能な点を訴求しているのも特徴です。

11. シンプルでわかりやすいコピー

事例:Audible

Audibleは、モバイルアプリでオーディオブックを視聴できるサービスです。 ボタンに配置されたコピーは、「30日間の無料体験を試す」という非常に明確な文言であることがわかります。

ボタンの上部にサービスの概要、下部に無料体験時の注意点が簡潔に記載されているのも特筆すべき点です。 これにより、ユーザーがFAQなどで情報を確認する必要がなく、すぐに無料体験へと進めます。

12. 目的を明確に示す

事例:Indie Aisle

Indie Aisleでは、eBookを自費出版するためのサービスを提供しています。

CTAボタンには、「登録し、無料で本を出版しよう」と明確に表示されています。 ボタンの上部にはサービスの内容が箇条書きで説明されていますが、ボタンのコピーが各項目を要約しているため、ユーザーが読み飛ばしても問題ありません。

13. 簡潔なコピーで行動を促す

事例:Cameron Moll

Webデザイナーでありスピーカー、著述家でもあるCameron Moll氏が、「Mobile Web Design」という本を出版した際のWebページです。

Webページ全体で本を紹介しており、購入すべき理由が箇条書きで表示されています。 CTAの箇所には「本を購入」と簡潔に記載されているため、クリックすることによる結果が明確です。

さらにユーザーにとっては、ボタンをクリックする前に、本の内容を具体的に把握できるのもメリットだといえるでしょう。

14. 興味関心を惹きつけるコピー

事例:OH! Media

OH! Mediaはコーポレートサイトの制作会社です。 同社のトップページでは、自社が手がけたレジーナ交響楽団のWebサイトについての事例が紹介されています。

CTAに表示されているのは、「ケーススタディを読む」というシンプルなメッセージのみですが、訪問者にとって明確でわかりやすいコピーです。

また、ボタン上部には事例の内容が記載されています。 あえて事例の内容を一部のみ公開することで、その先を読みたいというユーザーの心理的な側面に働きかけています。

15. ブランドイメージと調和させる

事例:Slack

Slackは、グループもしくは一対一でのコミュニケーションが可能なビジネスチャットツールです。

同サービスのWebサイトは、紫やオレンジ、ベージュなどのカラーで統一されています。 そのなかに溶け込むようなカラーでCTAボタンを作成することで、ブランドイメージを損なうことなく効果的な訴求に成功しています。

また、「今すぐ」「無料で」などの文言により、CTAを見るだけで気軽に利用しやすいサービスだとわかります。

16. シンプルで統一感のあるデザイン

事例:The Hustle

「SUBSCRIBE(定期購読)」というコピーはごくシンプルですが、その周りのテキストによって、購読することの価値がわかりやすく説明されています。

さらに、CTAボタンの下に購読すべき理由が記載されています。 シンプルで統一感のあるデザインは、「No fluff.

No ads.

Just great articles ~(素晴らしい記事さえあれば、装飾も広告も必要ありません)」というキャッチコピーにも現れています。

17. 力強いコピーで行動を促す

事例:XS International

XS Internationalは、ハードウェアの保守サービスを提供する企業です。

業務内容を紹介するページの右側に、「大手サポートサービスの費用の高さにうんざりしていませんか?」という強力なコピーを配置しています。 さらに、「貴社の設備をお知らせください」という、アクションを促すCTAを設置しているのもポイントです。

ページに記載されている内容とCTAの結び付きが薄い場合は、この例のように、オファーの内容を力強く伝えられるビジュアルやコピーのCTAを作成する必要があります。

まとめ

CTAは、ユーザーの行動を促すために非常に重要な要素です。

効果的なCTAを作成するには、ユーザーの視線と行動を理解し、わかりやすく魅力的なコピーとデザインで、ユーザーのメリットを明確に示す必要があります。

本記事で紹介した事例やポイントを参考に、自社のWebサイトや広告に最適なCTAを作成してみてください。

CTAを効果的に活用することで、リードの創出、コンバージョン率の向上、売上増加など、様々なビジネス目標達成に繋がるでしょう。




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